校長あいさつ
こんにちは。このたびは、歌登小学校のウェブサイトにお越しいただき、ありがとうございます。
私たちの学校は、北海道の北、宗谷の内陸にある枝幸町歌登(うたのぼり)にあります。枝幸町というと、海の幸——とりわけカニや鮭の豊富な海のまちを思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、ここ歌登は、深い森と丘陵に囲まれた「森林王国」。冬には気温が氷点下40℃近くまで下がることもある、北海道でも指折りの寒冷地です。
広々とした牧草地では酪農が営まれ、町を流れる徳志別川のほとりでは、かつて「デスモスチルス」という不思議な古代動物の化石も見つかっています。キャンプや釣り、ツーリングなど、自然を愛する人々にとっては“隠れ家”的なリゾートとして知られており、知る人ぞ知る魅力にあふれた場所です。
そんな自然豊かな地に、歌登小学校はあります。
はじまりは明治34年6月、上幌別簡易教育所として開設されてから、今年で125年目を迎えました。これまでに4,277名の卒業生が巣立ち、今もこのまちの歴史を見守り続けています。
現在の児童数は28名。小規模でありながら、子どもたちはみな、素直で明るく人なつこい、地域の宝です。そして、それを支える先生たちは、元気いっぱいでおおらかな、情熱と優しさに満ちた人ばかり。歌登小学校は、そんな子どもと大人が一緒に挑戦を楽しむ、あたたかな学校です。
私たちの学校教育目標は「すたあ」——☆スター、「一人ひとりがかがやく学校をめざして」です。子どもたちも教職員も自分と他の個性を認め合い助け合って輝いて欲しいという思いが込められています。
その目標に向かって、特に力を入れているのが、「授業づくり」「環境づくり」「健康・体力づくり」の3つの柱です。さらに近年は、ユニバーサルデザインの視点を取り入れ、すべての子どもたちがわかりやすく、安心して学べる授業づくりにも取り組んでいます。
このページでは、歌登小学校の日々の様子や、子どもたちの成長の足あとを、少しずつご紹介していきます。遠くにお住まいの方も、ぜひお気軽に、このウェブページをのぞいてみてください。
自然と歴史、そしてあたたかな人々に囲まれた町、枝幸町歌登にある歌登小学校を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
そして最後に。
この広い地球のどこにいても、皆さまお一人おひとりがそれぞれの「すたあ」となり、輝き続けることを心から願って——。
枝幸町立歌登小学校
校長 俵 あゆ子